WT-1

当クリニックの樹状細胞ワクチン療法は独ミルテニーバイオテク社製MACS® GMP PepTivator® WT1(以下WT-1ペプチベータ)を使用しています。

樹状細胞ワクチン療法を行う際に樹状細胞にがんの特徴を教えこませる目的で、アミノ酸を綴ることによって合成された“がん抗原”や、予め手術で切除した患者さまご自身のがん組織を使用します。
(樹状細胞ワクチン療法の仕組みはこちら

今までは、がん抗原を使用する場合は患者さまの細胞の特徴に合わせた抗原を使用する必要がありました。この特徴をHLA型(赤血球でのABO型ではなく、白血球の型)といい、従来は治療開始の一週間前にHLA型の検査を行い、それに合わせたがん抗原を使用する必要がありました。即ち、HLAの型によっては少なからぬ患者さまに対し、樹状細胞ワクチン療法を施行できませんでした。

当クリニックの樹状細胞ワクチン療法で使用するがん抗原WT-1ペプチベータは、ほぼ全てのHLA型に対応でき、CTL(キラーT細胞)を活性化すると共に、CTLのがん細胞への殺傷力を増強するヘルパーT細胞をも併せて誘導することで、樹状細胞ワクチン療法の更なる効果が期待されます。

また、WT-1ペプチベータを使用することでHLA型検査が不要となるばかりでなく、HLAの型によって制約を受けていた患者さまでも樹状細胞ワクチン療法を受けて頂けるようになりました。

樹状細胞ワクチン療法のがん抗原は、WT-1の他にもMACS® GMP PepTivator® NY-ESO-1を使用することもできます。